1.雲粒を観察しよう (1)雲粒とは 空に浮かぶ雲は地上の霧と同じものです。たとえば,青山高原に行って霧に包まれたとき, すぐに伊勢平野に下りてきて青山高原を見ると,高原に雲がかかっているのをみることができます。 雲をつくっているのは,きわめて小さい水滴または氷の粒(氷晶)でこれらを「雲粒」といいます。 雲粒の大きさは直径1〜20μm程度で,その個数密度が1cm3あたり100〜400個程度になるとよく 光を散乱して雲としてみられます。この雲粒を観察してみましょう。 (2)断熱膨張による気温低下で雲をつくる ここでは,市販の「雲の発生ボトル」(ケニス700円)とエタノールを使用します。 (エタノールを使うと、凝結核としての煙などを入れることなく大きな雲粒をつくることができます。) @ボトルに少量のエタノールを入れ,ポンピングしてボトル内の空気をゆっくり圧縮します。 A部屋を暗めにして,横から懐中電灯などでライティングを施しておきます。 Bボトルの栓をぬくとエタノールの雲が発生するので,すぐに再度栓をしてください。 (雲の寿命を長く保つことができます。) (3)ビデオカメラでモニターに C目で見ただけでは,はっきりしない雲粒ですが,モニターにビデオカメラで接写すると,たくさんの 雲粒が浮かんでいるようすをモニター上で美しく観察できます。 D再び軽くポンピングしてBの操作をすることをくり返すと,雲粒のサイズが大きくなるようです。 実験映像を見る