6.冬の日本海筋状雲モデル実験 (1)冬の日本海筋状雲とは 西高東低の冬型気圧配置のときに,大陸から日本海に強い季節風が吹いてきます。 大陸で生まれたシベリア気団は,冷たく乾燥した性質を持っていますが,相対的に 暖かい日本海の上に流れてきたとき,潜熱を多く持った水蒸気の供給を受け,湿潤 な性質に変化し(気団変質),日本海側に降雪をもたらします。 海が暖かく空気が冷たいときには,背の低い細胞型の対流があちこちに生じ (ベナール型セル)ますが,これが一様な大気の流れに流されて,筋状の積雲列となり, 気象衛星画像(特に可視画像が見やすい)でも見られる美しい筋状雲を作ります。
高知大学気象情報頁より (2)筋状雲を作りましょう 容器に液体窒素やドライアイスを入れて冷気を発生させ,図のように冷気を流します。 温水と冷水を用意して,温水の方の上面で筋状の雲ができやすいことを観察します。
(3)冬の季節風で作られるカルマン渦(参考) 水面を棒でひっかいたときにできるたがいちがいの渦模様が済州島の風下に見られる ことがあります。
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