ストロボ動画ソフトで作成したストロボ写真

  
  





                      

(3)凹面を使った地衡風モデル実験

  北半球高層天気図では,中緯度地方で気圧場が極側に向かって下っているため,西風(偏西

風)が循環しています。凹面を回転にのせ,止めていた球を解放すると,回転台の各速度を追

い越して球が運動します。無線ビデオカメラで観察すると,西風成分をもった回転が見られま

す。

 
10.地衡風モデル実験

(1)地衡風とは

  気圧の高い側から気圧の低い側に向かって働く気圧傾度力によって空気塊が移動を始め

ると,速度を増すにつれて北半球では右に曲げる転向力(コリオリ力)が強くなり,摩擦

が働かない上空では,等圧線に沿って風が吹くことになります。このように,上空で等圧

線に沿って吹いている風を地衡風といいます。気圧傾度力を重力の斜面成分に置き換える

ことで,ボールなどを用いた地衡風のモデル実験をしてみましょう。

(回転台の回転を北半球回転にした場合について説明します。)

 

(2)斜面を使った地衡風モデル実験

  図のように回転台に斜面をのせ,球を転がします。無線ビデオカメラで撮影してテレビ

で受信すると,球がまっすぐに転がらず,右に曲げられていくようすがわかります。


 
 
  500hPa北半球の等圧面等高線(北海道放送「専門天気図」をもとに着色)
  ・色深度3Dめがねでごらんください。実験と同じような凹面が見えます。


 
実験映像を見る