12.雷を観察しよう

(1)雷とは
 雲の中の上昇気流によって,氷晶やそれが成長した雹(ひょう)やあられが摩擦しあって
 電気が発生します。大きな粒がマイナス(負),小さな粒にプラス(正)に帯電するので,
 雲の上部がプラスに,雲の下部がマイナスになります。
 そして雲の発達に伴って電気量が多くなり,ついに空中放電が起こるのが「雷」です。

(2)夏の雷と冬の雷
 夏季には,山岳部の南東斜面で雷が発生しやすい条件となります。日中の強い日差しで地表
 付近の空気の温度が上昇し,上空と温度差が大きくなることから積乱雲が生じ,雷の発生に
 つながります。
 それに対して,冬季の日本海側において,大陸から吹いてくる冷たい季節風が上層では冷た
 いままで,下層では暖流で暖かい日本海から熱と水蒸気を供給されて暖かく湿った空気とな
 ります。この上下の差から対流が生じやすく,雷が発生しやすくなります。

(3)雷の観察は絶対に安全な場所で
  雷の観察は,絶対に屋外で行わないでください。
  安全な建物の中から観察しましょう。
 
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