19.日食

(1)日食の種類 月によって太陽が隠される現象を日食といいます。 太陽・月・地球の順に一直線に並んだときにおきます。 地球と太陽,月の距離の違いによって,太陽が全て隠される「皆既日食」と縁の部分がリング状に 残る「金環日食」の2種類があります。

皆既日食や金環日食の見られる範囲は限られた狭い帯状の地域だけで,その地域を離れると,太陽
の一部が欠けて見える部分日食となります。



(2)皆既日食 皆既日食の時には,普段は見ることのできないコロナやプロミネンスを見ることができます。


コロナは,100万度を超す高温のガスで,外側の境界ははっきりしていません。
コロナの明るさは,内側が満月程度,外側に行くにしたがって急激に暗くなっています。
また,上層からは常にガスが流れ出して太陽系の中の空間を吹きぬけています。

1999 皆既日食におけるコロナの形態

(3)彩層

肉眼で見える丸い部分を光球といい,その外側の厚さ約1万kmの薄いガスの層を彩層といいます。

(4)プロミネンス

彩層から炎のようにあがっているガス,日本語で紅炎といいます
穏やかに形を変えるものや, 急激に形を変え変化を開始してから数時間で消滅するものがあります。 (5)ダイヤモンドリング

(6)日食の連続写真と気温・湿度の変化


1999 トルコでの皆既日食の映像
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