21.彗星の動き 2001.11.10. 21:55〜23:05の間、5分ごとに撮像したものを合成。 1.アニメーションについて ペルセウス座を移動中のwm1彗星。この写真では左上向きに(夜空では西向きに)よく 発達した尾が見えます。5分毎に1分間露出の画像を撮って、彗星の移動をアニメーション に構成しました。尾は左上に出来てますが、彗星の移動も左上に向かってです。 彗星の移動方向の後ろ側に尾が出来そうな感じがしますが、実はそうとは限りません。 尾は太陽系空間の太陽光や「太陽風」によってふき流されるものです。従って、彗星本体 から見て太陽と反対側に出来ます。光はもちろんのこと、この「太陽風」でさえ彗星本体 の運動速度より10倍ほど速いので、移動の方向には関係なく太陽の反対側に尾が出来るの です。この画面では左上に尾が伸びてるので、太陽はその反対側の右下にあることになり ます。つまり、彗星の尾を見ればその反対側に太陽があることが分かるわけです。 2.写真について 素材はアニメーションと同じですが、彗星を中心にして合成してあります。 彗星の動きに対して、相対的に恒星の位置がずれていきます。
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