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25.しし座流星群のスペクトルと流星痕

(1)しし座流星群のスペクトル
 流星は,太陽の周囲を速さ数十km/秒で運動していた小さな固体微粒子(ダスト)
  が,30km/秒で公転運動している地球に衝突し,地球大気中でダストがプラズマと
  なって光を放射する現象です。
 このようなところから放射される光は,輝線スペクトルを示します。
 しし座流星群は,地球に対して相対速度72km/秒という高速で衝突するため,と
  ても高温になり,カルシウムのK線とH線が強く光る特徴があります。

(2)しし座流星群の流星痕
 流星が流れたあとに残る光を流星痕といいます。
 流星本体が消滅するまでの1秒以内に消滅するような短痕と,流星本体が消滅し
  てからも数秒〜数分間も光り続ける永続痕があります。
 速い流星ほどよく流星痕を残すので,しし座流星群では多くの永続痕が見られます。
 
(3)スライドショー
 2001年のしし座流星群(ピーク時に1時間あたり3000個の流星雨となった)のときに
 撮影された流星のスペクトル写真と,流星痕の写真をスライドショーにしました。

 
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