103.光の性質3−屈折とレンズ(寒天の利用)−

(1)光の屈折とは
  光の進む速度は、媒質によって異なります。そのため、光がある媒質から異なる媒質に進む
 と経路が曲がります。

(2)光の経路を観察する方法
  光の経路を横から見るためには、光の一部が散乱している必要があります。コロイド粒子を
 混ぜて光を通すことで、チンダル現象を使って光の経路を観察できます。
  空気中であれば、線香などの煙を使います。水中では、一般に牛乳を使いますが、アルミ粉
 末を入れて洗剤を少し混ぜるとよく見えます。
  ここでは、食材の寒天を使い、空気中では線香の煙を使いました。
  光源は、レーザーポインターです。

(3)凸レンズと凹レンズ
  天体望遠鏡などに使われる凸レンズ・凹レンズは、光の屈折の性質を利用しています。ガラ
 スのレンズでレンズ中の光の経路を観察するには、背景の紙に光線の一部を接触させるなどの
  調整が必要でしたが、寒天レンズでは鮮やかに観察できます。


 
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