107.ひうち石

(1)ひうち石とは  <燧(ひうち)石、火打ち石>
  鉄と石を打ち合わせた時、高温になった鉄が火花となって飛び、燃えやすいものに燃え
 移ることで火をおこすものです。古くから使われていた発火道具です。
  鉄よりも固い石を使い、一般的には、石英やチャートがよく使われます。
  放散虫という生き物からできたチャートが鉄よりもかたい、というのも興味深いことで
 す。また、ひうち石はラテン語で「silex」といい、「ケイ素(sillicon)」の語源になっ
 いることからも、古くから石英がひうち石として使われていたことがわかります。

 
(2)参考−モースの硬度計−
  1)滑石、2)石膏、3)方解石、4)蛍石、5)りん灰石、6)正長石、7)石英(水晶)、
  8)トパーズ(黄玉)、9)コランダム(鋼玉)、10)ダイヤモンド
  鉄の硬度は、4.5くらいです。

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