123.微速度撮影の方法

(1)長時間の現象を時間を速めて見る映像をつくる方法
 @動画編集ソフトでの速度変換
 Aビデオカメラのインターバル撮影機能
 Bタイムラプスビデオ撮影ソフト

(2)動画編集ソフトでの速度変換
 ビデオカメラでふつうに撮影した映像をパソコンの動画編集ソフトで、
映像クリップの速度を変換することができます。比較的短い時間の映像で
あれば、この方法で手軽にできます。ただし、時間が長い現象の場合、パ
ソコンでの処理に膨大な時間がかかったり、撮影時のテープ交換が必要に
なったりします。

(3)ビデオカメラのインターバル撮影機能を利用
 多くのビデオカメラのメニューにインターバル撮影機能があります。
 たとえば、「10分ごとに2秒間の映像をとり続ける」といったことがで
きます。「119.フーコーのふりこ」などはこの方法で撮影しています。
 ただし、各設定時の撮影時間が短くても0.5秒程度なので、できあがった
映像が、なめらかでないこともあります。

(4)タイプラプス・ビデオ撮影のソフトを利用
 ビデオカメラやUSBカメラをパソコンに接続し、ソフトで微速度撮影
する方法です。
 フリーソフトの「SlowCAM」などは、1フレームを撮影する時間間隔を
設定して、キャプチャー画像をモニターしながらAVIファイルの映像を
つくることができます。そのため、なめらかに再生することができます。
下記URLからダウンロードできます。
(http://www.vector.co.jp/soft/win95/hardware/se166448.html)
 「124.冬の季節風と伊勢平野の積雲」は雲の動きをこのソフトを使っ
て微速度撮影したものです。また、参考映像として、「復氷」「シクラメン
の開花」を下記リンクに掲載しました。
  
  これらの方法で、たくさんの理科映像教材を作成することができます。

参考映像1 さそり座のうごき
  約3時間のさそり座の動きを微速度撮影しました。
 南の空の星座のうごきがわかります。

参考映像2 さそり座のうごき(ストロボアニメーション)
 さそり座のうごきを、星の軌跡が残る動画にしました。