128.流星の対地軌道を調べるワークシート

(1)流星の2点観測
  流星を2地点から撮影すると、流星の空間的な位置や流れた方向を決定することができます。

(2)流星の出現点と消滅点の水平位置を調べる
  ここでは、2地点からの流星画像をもとに、出現点と消滅点(それぞれの水平位置と高度)を
 調べてみましょう。128.xls のエクセルファイルに説明と計算プログラムがあるので、これを
 用いましょう。
 @各観測地点からの画像から、恒星の位置と発光点の位置を測定する。
   読み取り例を参考に、印刷された画像にX軸とY軸を書き込む。
   流星の発光点に近い恒星2個を比較星A、Bとする。
          (比較星は星図に番号を付けてあるものを選ぶ)
   定規で比較星A、発光点、比較星BのXY座標をはかる。
 A各観測地点からの画像から、恒星の位置と消滅点の位置を測定する。
   @と同様の方法で、比較星C、消滅点、比較星DのXY座標をはかる。
     (比較星C、Dは、比較星A,Bと同じでもよい)
 B流星の発光点、消滅点の高度、方位角を求める。
   位置計算の数値入力欄に、画像の撮影日時、場所と、@Aで測定した比較星A、B、C、D、
   発光点、消滅点のXY座標を入力する。
   比較星A、B、C、Dの赤経、赤緯は、星表より調べて入力する。

    (@ABについては、星図表示ソフト、プラネタリウムソフトと画像を比較して、
           発光点、消滅点の高度、方位角を求めることも可能であり、手軽です。)

 C白地図上に、各観測地点からみた発光点の方位に直線を描き、交わる点を発光点の水平位置と
  する。
 D消滅点についても、同様に水平位置を決定する。
 
 E発光点から消滅点に引いた矢印が流星の対地軌道になります。

(3)流星群の対地軌道
  同じ流星群の複数の流星について、発光点と消滅点の位置を白地図上にプロットすると、どの
 流星も平行な軌道をもっていることがわかります。

(4)さらに、観測された高度をもとに、発光点や消滅点の地面からの高さも求めてみましょう。

  

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