130.高々度放電現象(夏期雷に伴うスプライト) (1)高々度放電現象とは 雲と地上の間に生じる雷放電に伴って、雲のはるか上空でも放電発光現象のあることが1989 年に発見されました。これを「高々度放電現象」といいます。 高々度放電現象には、中間圏に出現する「スプライト(妖精という意味)」、成層圏に出現する 「ブルージェット」、熱圏下部(高度90km付近)でドーナツ状に発光する「エルブス」があります。 これらの発光時間はきわめて短く、弱い光のため、地上から肉眼で確認したという事例はきわめ てまれです。 (2)夏期雷に伴うスプライト 日本では夏期雷に伴うスプライトはほとんど存在しないのではないかと言われたりしましたが、 2004年にいくつかの夏期雷に伴うスプライトが撮影されました。
2004年7月9日 新潟県上空(桑名市から)
2004年7月26日 志摩半島南方上空(桑名市から)