226.深海冷水の湧昇モデル実験 (1)深海冷水の湧昇とエル・ニーニョ現象 赤道太平洋東岸では、平常時には強い貿易風によって海水表面が吹送され、深海の冷水が表面近くま で上昇してくるため、その影響を受けて海水温が低くなっています。また、その冷水に含まれるプラン クトンも上昇してくるため。良い漁場となっています。
ところが、貿易風の弱い時期には、これが起こらないために、平年より海水温が高いという現象が現 れ、これを「エル・ニーニョ現象」と呼んでいます。 このように、エル・ニーニョ現象は貿易風のような大規模な大気循環と関係しているため、地球規模 の気象にも相関をもつことがあります。 (2)深海冷水の湧昇を実験してみる 貿易風による深海冷水の湧昇について、モデル実験(エル・ニーニョ現象が起こっていないとき)を してみましょう。 @水槽に水を張る。 Aメチレンブルーなどの着色剤をティッシュペーパーなどにくるんでクリップでとめたものを2〜3個 作り、静かに水底に沈める。 B水槽の横から扇風機などで水平に風を送る。(映像では右から風を送っている。) C水底から、青く着色された水がわき上がってくるのが観察される。
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