308.乱層雲の動き

(1)乱層雲とは  乱層雲(Nimbostratus 略号Ns)

 中層の高さに見られますが、上層や下層にまで広がっていることの多い雲で、おだやかな雨
を降らせます。暗い灰色で空を広く覆うので、全体を観察することは難しく、地上から観察す
ると下層のようすが見られます。

(2)乱層雲の微速度撮影

 乱層雲は空全体に広がっているために、撮影などの対象になりにくいものですが、微速度撮
影によって、下層の激しい変化をとらえることができます。また、自動車の窓ごしに撮影する
などの方法で、降水と乱層雲の変化を合わせて観察することができます。

(3)2007年12月13日の乱層雲

 朝は、三重県北中部の広い範囲で霧が発生しました(写真)。
 昼頃、津市で雨となったときの乱層雲と降水のようすを120倍速でご覧ください。

朝の霧(クリックで拡大)

昼頃の乱層雲と降雨の映像を見る(120倍速)
 津市 北西の空


(ひまわり画像:気象庁・東京大・高知大   天気図:気象庁・メテオプラネット 提供)