310.低気圧の接近と上層・下層の風向のちがい

(1)低気圧付近の高度による風向の特徴

 北半球における低気圧における大気の運動は、地表付近では反時計回りに回転する成分を持っ
ていますが、一方で上空では強い西風になっています。
 そのため、地上から雲を見ると、下層雲、中層雲、上層雲がそれぞれ異なる方向に流れてい
く複雑なようすを観察することができます。特に、微速度撮影によって雲の動きを速めて観察
するとよくわかります。

(2)2007年1月6日 低気圧接近時の風向

120倍速で雲の動きを見る
(津市 昼ころ)
(天気図:気象庁・メテオプラネット 提供)