318.昼間の星を見る。

 明るいときの金星は肉眼でも青空にぽつんと見えることがあります。
 また、望遠鏡を使うと1等星ほどの明るさであれば見ることができます。

 自動導入式の架台をもつ望遠鏡であれば、設定を確実にすれば難なく導入することができま
すが、ここでは、経緯台式の屈折望遠鏡を使って昼間の星を見る方法を解説します。

@ 経緯台に目盛りをつける。
   ・水平回転方向に360°の目盛環をつける。
   ・鉛直回転方向も同様に目盛環をつけ回転角度を読みとれるようにする。

A 観測点から見た、東西南北の目印となる建物を地図から探す。

B 望遠鏡を水平に設置し、東西南北の目印となる建物を望遠鏡に導入する。
   ・南の目印を入れたときは水平の目盛り環を0°にあわせる。
   ・西は90°、北は180°、東は270°とする。

C 望遠鏡で水平方向の景色を入れ、鉛直の目盛りを0°にあわせる。

D 遠くの景色を見て望遠鏡のピントを無限遠にあわせる。
   ・望遠鏡の倍率が低めになる接眼レンズを使用する。

E 星の位置(方位角、高度)をプラネタリウムソフト(つるちゃんのプラネタリウム等)で
 読みとる。

F 読みとった方位角と高度に鏡筒を向けると、青空をバックにぽつんと明るい点が見えてく
 る。

上手に見るためのポイント。
 ・望遠鏡の架台を水平に置く。
 ・接眼レンズは、視野が広く低倍率になるものを使う。
 ・あらかじめ、無限遠にしっかりあわせておく。
 ・プラネタリウムソフトの時間設定に気をつける。

注意
 絶対に太陽を直接のぞかないように注意すること!!


<昼間の星を望遠鏡で見る方法を映像で見る>

水星(低倍率) 水星(高倍率) 金星(低倍率) 金星(高倍率)
2007年1月14日、太陽に近づいて明るくなったマックノート彗星が昼間に見られました。