339.月と金星の接近

(1)夕方の金星と月
 
 金星が「宵の明星」として日没後の西空に見えているとき、新月を過ぎた月が同じ方
向に見えて美しい景色になることがあります。
 
(2)地球照

 夕方、西の空に見える月は、太陽に近い方向にあるために、太陽の側が少し照らされた
細い月や三日月として見られます。
 ところが、月のようすをよく見ると、太陽の光があたらない影の部分(欠けている部分)
もわずかに光っていることがわかります。これは、月から地球を見たときに、太陽の光に
正面近くから照らされた丸く明るい地球が月を照らしていることによるもので、「地球照」
といいます。(これは、満月の夜に地上の景色が月に明るく照らされるように、月から見
た丸い地球が月の夜を明るく照らしているわけです。)

(3)夕方の月・金星の位置関係の変化(3日間)

 毎日、同じくらい時刻に観察すると、金星の位置の少ないが、月の位置は大きく変化す
ることがわかります。これは月が地球のまわりを約1ヶ月で公転することによるものです。
2007年2月19日(画像をクリックして拡大)
2007年2月20日(画像をクリックして拡大)
2007年2月21日(画像をクリックして拡大)