506.オリオン座流星群

(1)オリオン座流星群とは

 流星は、彗星から放出されたダスト(固体微粒子:砂粒のようなもの)が数十km/秒の速度で
地球の大気にとびこんで高温になり発光する現象です。それぞれの彗星が放出したダストの群
れが太陽のまわりを公転しており、それらの軌道付近に地球が近づくとき、流星がたくさん出
現するのが「流星群」です。オリオン座流星群は、ハレー彗星から放出されたダストによるも
ので、毎年10月21日頃にみられます。この流星群の流星は速度が大きく、出現したあとの数秒
間、経路上に「流星痕」の発光がみられるものがあります。


(2)2006年は例年になくオリオン座流星群が多く出現

 2006年10月21-22日の23時から明け方にかけて、高感度CCDカメラを用いて南の空の動体検出
撮影を行いました。明け方、雲が多くなりましたが30個あまりの流星がとらえられています。
オリオン座から放射状の方向に流星が出現しているようすや流星痕をのこす流星があることに
気づきます。

 <オリオン座流星群(2006年)の映像を見る>

(3)2007年も、前年につづく突発的な出現

  2006年10月21-22日の23時から明け方にかけても多くの流星が出現しました。
 その中で、放射点に出現した「停止流星」の映像をご覧ください。
 「停止流星」とは観測者に向かってまっすぐ飛来する流星で、観測者としては位置を変えな
い、点としての輝きを見ることになります。

 <オリオン座流星群の停止流星の映像を見る>