509.冬の星座とカノープスの日周運動

(1)微速度撮影で冬の星座の動きを調べよう

 冬の夜空は、明るい星がたくさんあってとても美しいものです。
 高感度カメラを使って、冬の星座の日周運動を撮影しました。

 <冬の星座(静止画像)>
 (下の画像をクリックして拡大表示)
 <冬の星座の動きを120倍速で見る>東の空、冬の大三角につづいて月が昇ってきます。  


(2)微速度撮影でカノープスの日周運動を見る

@ りゅうこつ座のカノープスという星は、−0.7等とおおいぬ座のシリウスに次いで明るい恒星
ですが、赤緯が−51°40’にあるため、日本からは南中するわずかな時間しか見ることができ
ません。中国では「南極老人星」と呼ばれ、この星を見ると長寿を得られるという伝えがあり
ます。カノープスを見ることが可能な北限は日本では東北地方で、三重県からは真南に障害物
がなければ十分見ることができます。南中時刻の目安は、冬の大三角が南中を少しすぎる頃、
たとえば大晦日の24時頃で、年越しのときにカノープスを見られるというふうに覚えやすいも
のなので、観察にチャレンジしたいものです。
 桑名市から撮影した、真南の低空で地上の景色をかすめるようにカノープスが日周運動する
映像をご覧ください。

 <カノープスの日周運動を120倍速で見る> 桑名市から南の空


A2008年元旦0時のカノープス

 カノープスを見つける時間の目安として、大晦日から元旦頃の0時頃に見られることを覚えておくと便利です。
 このときにデジタルカメラに望遠レンズを付けて連続撮影した画像から、日周運動の動画を作りました。
 地平線をすべるように移動するカノープスをご覧ください。


 <カノープスの日周運動を見る

冬の大三角形とカノープス
シリウスとカノープスの日周運動