629.ルーリン彗星とその動き

(1)ルーリン彗星
 2007年に発見されたルーリン(鹿林)彗星が、2009年2月に地球に接近し、約5等級の明るさにまでな
りました。最接近は2月24日でしたが、天候の関係でその前後に観測を行いました。

(2)ルーリン彗星の画像・軌道図・ムービー
 この彗星は、地球との最接近時に太陽の反対側に位置し、深夜によく見えるという珍しい彗星となり
ました。彗星の特徴である尾は、太陽とほぼ反対方向に生じるので、地球から見て奥の方へ伸びている
のを想像してください。
 以下に、2月21日・26日の画像やムービー、軌道図などを掲載します。
2009年2月21日 22時58分 
  左に伸びている尾が「ダストの尾」、右に出ているのが「イオンの尾」
2009年2月26日 03時49分
 「イオンの尾」が左下に出ている。
ルーリン彗星の見かけの動き
ルーリン彗星の軌道図

ルーリン彗星の動き(視運動)
2009年2月21日
23時13分〜23時51分(38分間)

 各1分露出
 焦点距離 385mmレンズ
 画面上が天の北極方向 
570倍速

ルーリン彗星の動き(視運動)
2009年2月21日
23時51分-26時01分(130分間)

各2分露出
焦点距離 200mmレンズ
画面上が天の北極方向
中央部をトリミング
1200倍速
(映像の途中で一部、雲による減光あり)