665.水の過冷却 (1)過冷却とは 水の融点は0℃ですが、刺激の少ない状態で温度を下げてゆくと、氷点下の温度になっても 凍らず、液体の状態でいます。この現象を過冷却といいます。気象分野のコンテンツ「身近な 過冷却」も参考にしてください。 気象現象としては、上空の雲の中でたくさんの雲粒が過冷却水滴の状態でいることが、氷晶 の成長のしかたに大きくかかわっています。 (2)実験方法と実験映像 @ 過冷却の水を作るには、できるだけ純粋な水をゆっくりと刺激を与えずに冷却することが ポイントです。ふつうの冷凍庫では、コンプレッサーの振動が刺激となって失敗することがあ ります。ここでは、身近な方法として、食塩を大量に水に溶かすことで−20℃近い低温を作り、 ペットボトルの飲料水を冷却しました。 A 冷却したペットボトルの飲料水を、シャーレやワイングラスに少し高い位置から注ぎます。 ある瞬間に液体の水が一斉に凍り、シャーベットのような状態になります。
<実験映像を見る> |