208.虹 彩雲 幻日 太陽柱 暈(かさ)

 大気中の水滴や氷晶(これらの密度が大きいと「雲」となる)に太陽や月の光が当たって、美しい
大気現象が見られることがあります。ふだんから空をよく観察するようにしていると、これらを発見
する幸運に恵まれます。

(1)虹 (解説:「虹のモデル実験」を参照してください)

 

 

 冬の正午頃の虹。(南中高度の関係で、夏は正午頃に虹はできません。)
  外側に副虹も見られます。(主虹とは、色が逆順になります。)
 



(2)彩雲

 雲の中の水滴や氷晶(氷の粒)によって光が回折することにより見られ、薄い雲と弱まった太陽光
や月光によって見やすい条件となります。太陽(または月)に近い部分は青っぽく外側が赤い傾向が
あります。夜、月に薄い月がかかるとき、よく見られる現象です。

 


(3)幻日

 上空に浮かぶ氷晶(氷の粒)が太陽光線を屈折するために起こる現象です。太陽の両側の対照的な
位置に光る点が現れ、これらが明るいときには太陽が3つになったように見えるために「幻日」と呼
ばれます。色は、太陽に近い側が赤くなります。上層の雲(巻雲・巻層雲・巻積雲)に伴って見られ
ることが多いようです。
(2005年11月23日夕方  香芝市)  

 

 


(4)太陽柱

 太陽注は,太陽からまっすぐ上方に伸びる光の柱です。平板状の氷による反射で生じるものです。
(1999年1月1日 朝  桑名市)
 

(2006年1月11日 朝  津市) 
 
 

(5)暈(かさ、ハロー)

 巻層雲の氷の反射でできる、半径22°の光環です。
(2006年2月19日 鈴鹿市)