702.雷の撮影 − 夜間の雷・昼間の雷 −

(1)長時間露光による撮影

 夜間の雷の撮影は、シャッターを長時間開放にした撮影を繰り返すことで成功しやすいもの
です。デジタルカメラでは、ISO:200で、絞り:f8、シャッター速度:8秒程度が目安とな
ります。最も美しく雷を撮影できる方法といえます。 

(2)動体検出撮影

 デジタルビデオカメラとパソコンを連携させ、画面に変化があったときの前後の時間を含む
映像を記録する方法です。下の紹介例のように、通常のビデオ撮影のように30fpsで映像が得ら
れますが、解像度は640×480ピクセルにとどまります。くわしい方法は、トップページの分野
タブ「その他」から入って、コンテンツ「動体検出動画キャプチャーの方法」をご覧ください。
 この撮影方法では、確実にもれなく写野の雷を記録することができます。
 
(3)デジタルカメラによるパスト撮影
 
 デジタルカメラの中には、シャッターを押す前後の映像を記録できる「パスト撮影」の機能
を有するものがあります。下の紹介例では、CASIO EX-F1 という機種を利用しました。この
機種は、60fpsの高画質高速連射機能があり、併用しました。
 昼間は長時間露光をできないので、昼間の雷を最も高画質で撮影する方法です。

(4)微速度撮影

 微速度撮影のくわしい方法は、トップページの分野タブ「その他」から入って、コンテンツ
「微速度撮影の方法」をご覧ください。積乱雲の発達を微速度撮影した際に、たくさんの雷も
撮影されました。撮影フレームに偶然出現した雷がとらえられた結果としての雷映像です。
 積乱雲の発達過程と雷との関係を調べるなどの目的に適しているといえます。
(1)長時間露光
<撮影データ> 10月14日(水)19時48分 桑名市          
           レンズ:18mm(トリミング) 絞り:f8 シャッター速度:8秒 ISO:200
  
↓ 画像をクリックすると拡大画像やムービーが見られます ↓
(2)動体検出撮影
2007年6月8日の寒冷渦による雷(津市)と、動体検出撮影によるムービー 
ソフトウェアは「UFOキャプチャー」を使用。
左右どちらの画像をクリックしてもムービーが見られます。
2008年7月27日(桑名市)
偶然撮影できた昼間の雷
(3)デジタルカメラによるパスト撮影
2008年7月27日 
パスト撮影した昼間の雷
2008年7月27日(桑名市)
青空も見える状況における雷の撮影(トリミングあり)
左の画像の全体
太陽と雷の明るさ、積乱雲の激しい降水雲、
かなり高い雲と地上の間での放電、などがわかる。
2008年7月29日(津市)
パスト撮影と60fps連写による画像を
6fpsで再生するムービーにしたもの
3つの雷について作成した。
(4)微速度撮影
2008年8月7日18時22分〜(津市から北東の空)
夕陽に染まりゆく積乱雲を240倍速で微速度撮影した
ムービー。
撮影フレームに偶然重なった雷が複数とらえられている。