743.チリ地震後に三重県に到達したTSUNAMI
 
  2010年2月27日15時34分(日本時間)頃、南米西部、チリ(南緯36.1度、西経72.6度)で、 
  地震がありました。地震の規模(マグニチュード)は8.6(気象庁発表速報値)。
 この地震に伴ない日本沿岸各地に津波警報が出されました。

                津波到達予想時刻
    北海道太平洋沿岸東部  28日13時00分
    三重県南部       28日14時30分


 実際に観測された津波
    四日市   20センチ(午後4時52分)
    鳥羽    50センチ(午後5時8分)
    尾鷲    60センチ(午後5時5分)
    熊野市遊木 50センチ(午後5時)
                 (28日午後5時50分現在、津地方気象台発表)

 検潮儀の記録

  三重県尾鷲
     

  北海道花咲
     
       (上の2つの図は、気象庁ホームページより)


        水色の天文潮位は潮の満ち引きを表しています。通常の潮位とほぼ等しくなります。
    尾鷲では津波によって15時から通常時より、数十センチ変動しています。
    17時に到達した第3波が最も高くなっています。

    1960年(昭和35年)5月23日4時11分(日本時間)におきたチリ地震による津波(24日早朝
    に太平洋岸のほとんど全域で津波が観測され。波高は全般に0.2〜5m程度で、各地域で
    被害が大きく、全国で死・不明者139名、家屋全壊・流失約2,800戸の被害)の際の尾鷲
    の記録でも第3波・4波が最も高くなっている。


 錦湾(三重県大紀町)のようす
  2010年14時48分〜15時34分 1000倍速 神武台より撮影
  画面右上の養殖筏が津波によって湾の外から内側へ10分程度の周期で動きます。
  湾の外に避難していた船が予報到達時刻を過ぎたためか、港に帰ってきています。


 東南海地震の碑 (大紀町神武台)
     
   

  <碑文抜粋>
   今から六十年前の昭和19年12月7日午後1時36分東南海地震が起こり
   約1分8秒に亘って激震す。十数分後に怒濤のごとく大津波が眼下の錦湾に
   十数分間隔で押し寄せたのである。津波の高さは、潮位6米半に及び、六十
   四名の尊い生命をはじめ流出家屋四百四十七戸、半壊家屋二百三十五戸、破
   損船舶百一艘以上という未曾有の災害を被りました。当時は戦争末期で生活
   物資に貧窮を極めていたが・・・以下略・・・