1005.皆既月食における地球の影 (1)皆既月食とは 太陽−地球−月 の順に並ぶ位置関係のとき、月に太陽光があたって満月として見える理由は 地球の公転軌道面と月の公転軌道面が一致しないためです。この満月となる位置関係のときに 月がちょうど地球の影に入ると皆既月食となります。 (2)皆既月食中の月 月が地球の影に完全に入っても見えなくなるということはありません。これは、地球の大気 を通過する光が散乱して月を照らすためで、波長の長い赤い光が透過してくるため、月は赤銅 色に見えます。 (3)地球の影 月食の時の月の欠け際の形は、地球の形を反映しています。 次の写真は、月食の時、地球の影を固定していくつかの時刻における月を重ね合わせたもの です。(シミュレーションソフトで月の位置を決定し、撮影画像を貼り付けたもの)