1013.飛沫(しぶき)氷 (1)飛沫(しぶき)氷とは 海や湖などの波しぶきが岸にある樹木や岩石などに付着して氷結し、少しずつ 成長したものです。国内では支笏湖や猪苗代湖、中禅寺湖などで見られるものが 有名で、氷の芸術のように美しい造形を見せ、国内では珍しい現象でもあります。 (2)間欠泉で見られた飛沫(しぶき)氷 2015年12月28日、長野県の地獄谷温泉で、間欠泉によって生じた飛沫(しぶき) 氷を見つけ、撮影しました。ここには「渋の地獄谷噴泉」と呼ばれる間欠泉があっ て、そのしぶきが周辺に付着して凍結し、成長したものです。
間欠泉
岩石の表面に成長した飛沫氷
礫の周囲で球状に成長した飛沫氷
できはじめの飛沫氷
岩石表面の凹凸を反映して成長を始め、やがて球状の氷になっていくようです。
草木に付着して成長した飛沫氷
ちなみに、地獄谷温泉は野猿が入る温泉として有名です。