1104.「黄道光」を見よう! (1)黄道光とは 天球上の黄道に沿って、太陽を中心に見られる帯状の淡い光を「黄道光」(こうどうこう)と いいます。地球を含む惑星の軌道面は、7°以内で、ほぼ同じ平面内にあり、その軌道面付近に 存在する小惑星や彗星を起源とする惑星間塵に、太陽光が散乱しているものです。 天の川よりも淡いため、光害のない空でしか見ることができませんが、太陽の近傍で明るいた め、日の出の薄明の直前や日没の薄明の直後の時間帯に見やすくなります。 なお、黄道光は太陽の反対側で光の散乱の効率が高くなり、その光を「対日照」といいます。 (2)黄道光の見やすい季節 日の出前や日没時に、黄道が地平線に対して大きな傾斜角を持つ季節に、黄道光はより見やす くなります。図からわかるように、春分の頃の宵の空と、秋分の頃の明けの空が好条件です。
図2 春分の頃、日没後のにその空における黄道(黄色の点線、赤線は天の赤道)
(ステラナビゲーターVer.9にて作成)
(3)黄道光の写真 @三重県大紀町にて
A和歌山県潮岬にて
B三重県志摩市御座白浜にて