1202.「日没の方位の変化」 (1)日没の方位 日没の方位は、春分・秋分においては真西ですが、夏季には真西よりも北側、冬季には真西 よりも南側となります。 これは、天球上の太陽の位置が夏季には天の赤道よりも北側になり、冬季には天の赤道より も南側になるためです。
(2)2月頃の日没の方位の変化 2月頃の天球上の太陽は、黄道上を冬至点を過ぎて春分点に向かって1日に約1度の速さで移動 しています。天球は地球の自転に伴って回転しており、この時期の日没はまだ真西よりも南側に なりますが、日に日にその方位が真西へと近づくとともに、日照時間が長くなっていきます。 写真は、2021年2月19日〜21日の3日間の日没の写真を合成したものです。太陽の視直径は約 0.5°で、日没の方位が毎日少しずつ真西に近づいていることがわかり、確かな春への歩みが感 じられます。