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2007年6月8日(金)
「寒冷渦による雷雨」 (津市 16時30分)
 
     地上天気図で日本海にぽつんとある1006hPaの低気圧。前線もありません。
     これを500hPa高層天気図(高度5700m付近の天気図)で見ると、たいへんなことになっています。
     気圧の谷のふくらみが切り離され、上空でも明らかな低圧部ができあがっており、
     −18℃以下の寒気の核が低圧部の中心と一致しています。
     この低気圧こそ、典型的な「寒冷渦」(寒冷低気圧、切離低気圧ともいう)であり、大気の状態が不安定
     (上昇気流で雲が生まれやすい)となり、はげしい擾乱(雷・突風・雹(ひょう)など)が発生しやすくなるのです。
     三重県はこの寒冷渦の南東縁にあたり、午後に各地で雷雨となりました。

    今日はぜひ、雷の映像(←クリック)もご覧ください。
     また、3日分のひまわり画像の動画(←クリック)を作成しました。

    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >

12:42 西の空
14時頃 南西

15時頃 北の空

今日のムービー(3つの映像があります)
15時頃の北の空
(60倍速)


16時15分〜北東
(120倍速)


雷の映像(16時30分) 

(気象庁・メテオプラネット提供の高層天気図 500hPa 09時 寒気の核が低気圧の中心と一致している)

(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像 15時)

(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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