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2007年7月
「積乱雲が「かなとこ雲」になるところ」 (16:34 桑名市 東北東)
 
     地表の温度が高く、しかも上空に寒気が入って全国的に積乱雲ラッシュ。
     三重県付近では、鈴鹿山脈北部、愛知県東部、紀北町などに発達した積乱雲のあったことが
     ひまわり画像からわかります。
     写真の積乱雲は、東北東、愛知県の上空。雲頂の仰角は約20°もあり、大迫力の夏景色。
     10分間あまりで「かなとこ雲」ができあがるところも見られました。西風に流されています。
     推定高度は13,000m(13km)、対流圏の上端の圏界面まで発達しているはずです。
     また、かなとこ雲の下には、上下方向の流線がいくつか見られました。おそらく降水です。
     この雲に気をとられているうちに、振り返ると鈴鹿山脈に発生していた積乱雲もいつのまにかかなとこ雲に。
     そしてこの積乱雲でやがて雷雨となり、雲−雲(C-C)間放電の稲妻が頻発しました。

    
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16:07
16:22 左のかなとこ雲は
すでに積乱雲が衰退
16:23
16:23
16:25 対流が活発に。
約2分ごとの変化→
16:26
16:28
16:30
16:32
16:34
16:34
16:34
16:35
かなとこ雲の下
たぶん降水が見られる
16:36
16:38 16:39
16:43 衰退期 16:50
16:36 西の空の積乱雲が
かなとこ雲になった
16:47 多毛雲という
名がぴったり
18:09 積乱雲の本体が
近づき、雷雨  
雲-雲(C-C)間の雷光
気象庁・メテオプラネット提供の天気図 300hPa 09時

気象庁・メテオプラネット提供の天気図 500hPa 09時

(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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