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2007年7月

  「 天までとどけ − 環天頂アーク −」 (鈴鹿市 15:45)

 
     少し遅く起きた祝日の朝、桑名市でまぶしい太陽の光とともに「タンジェントアーク」と「幻日」。
     太陽高度が高いときの幻日は、色の分散が鮮やかです。
     その後、快晴の空が続きましたが、鈴鹿市で「かさ」と「上部・下部タンジェントアーク」、「幻日」。
     少しおしゃれな街灯で太陽を隠してこれらのハロを観察してみましたが、これも、宮沢賢治の
     「銀河鉄道の夜」にでてくる「天気輪の柱」を十分に連想させる光景です。
     (※ 2月2日にも書いたように、自分は、「天気輪」は「かさ」、その「柱」は「太陽柱」もしくは、
     ハロを見るために太陽を隠していた「樹木や人工物」だと考えています)

     これらに目を奪われていた15時30分、突如天高く、鮮烈な輝きの「環天頂アーク」が出現!
     この環天頂アークは、途中で少し消えたものの、ほぼ40分間、鮮やかなまま輝き続け、16時30分頃
     に高積雲が来てようやく見えなくなりました。 同時に見られた幻日もとても明るくなりました。
     まるで、「空の神様」が君臨したかのようなこの光景。畏怖の念を覚えるとともに、かなわぬ願いが
     天までとどくことを祈らずにはいられないような敬虔な気持ちが自然にわきおこりました。
     なお、この環天頂アークは、同じ時刻に津市でも見られていることを確認しました。
     幻日やかさは、低い高さに現れて、一般の人がよく気づくのですが、環天頂アークは、ほとんど
     頭上に現れる感じなので、気づく人が少ないような気がします。
     今日の1時間も見られた「環天頂アーク」、どれくらいの人が気づいたか、も興味があります。
     
     
環天頂アークの微速度撮影動画(32倍速)をアップしました。
     


     さらにこのあと、空をみまわしたところ、「120°の幻日」を発見。これは、太陽の同じ高度で、
     太陽から方位角で120°離れた2ヶ所に現れる幻日です。今日見られたのは、その左側のもの。
     かすかなものでしたが、位置や輝き方から、おそらくまちがいなさそう。
     そして今日も締めくくりは、太陽柱と両側の幻日のセットを伴った、美しい夕空でした。
    
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
9:48 桑名市
タンジェントアーク
10:07
10:12
幻日も
10:12
10:14
鮮やかな幻日
14:02 鈴鹿市 14:03 左側に
飛行機雲の幻日
14:08
下部タンジェントアーク
14:12
下部タンジェントアーク
14:14 かさと
タンジェントアーク
14:24
(天気輪の柱 ※)
15:28
 彩雲と幻日
15:29
彩雲と幻日
15:30
幻日(拡大)
15:31 突如、
環天頂アークが出現
左の強調処理
15:32 太陽の上
46°の点に接する
15:33 鮮やかな
色の分散
15:34 幻日と
環天頂アーク
15:35 幻日と
環天頂アーク
15:36 幻日と
環天頂アーク
15:37 幻日も
きわめて明るい
15:38 鮮やかさが
全く衰えない
15:39 幻日と
環天頂アーク
15:40 幻日と
環天頂アーク
15:41 幻日と
環天頂アーク
15:43
環天頂アーク(拡大)
15:45 対角線魚眼
レンズで 環天頂アーク
15:52 約40分間
鮮やかなまま
16:34
左「120°の幻日」
16:34
対角線魚眼レンズ
16:37
120°の幻日
16:41
120°の幻日
16:51
太陽柱
16:55
太陽柱と幻日
16:56
右側の幻日
16:56
左側の幻日
16:57
太陽柱
17:00
太陽柱
17:02
太陽柱と幻日
17:07 太陽柱
17:21 太陽柱
日没のあと
気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像 16時
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)15時

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