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「雲降る空に タンジェントアーク」 (津市 午前) |
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4年に一度の「2月29日」。 1年の時間(地球の公転周期)が、1日(地球の太陽に対する自転周期)の整数倍ではない ことから必要な暦の調節ですね。 地球の公転周期は、約「365.2422日」で、これを『365.25』と近似するのが4年に一度の閏年。 ここから1/100日補正して『365.24』とするのが、100年に一度、閏年をやめる補正。 さらに『365.2425』と近似して、400年に一度閏年を復活させるのが、現在使われている暦で、 「グレゴリオ暦」といいます。具体的なルールは次のとおり。 @4の倍数の年は閏年 Aただし100の倍数なら平年 Bただし400の倍数なら閏年 (西暦2000年は、平年だったか閏年だったか、覚えておられるでしょうか?) さて、こんな話題でも、と考えていた2月29日、にぎやかで美しい空となりました。 朝目覚めて目に飛び込んだのは、青空に南中する下弦の月、鈴鹿山脈の冠雪とかさ雲。 津市では、午前に、西の方からたくさんの上層雲がとてもゆっくりとやってきました。 濃密巻雲を母体としながら、その周辺に『くせ者の巻雲たち』がいっぱい。 上層の風がおだやかなせいでしょうか、これらの雲が降る(雲粒が落下、上層の雨といっても よい)ようすがよくわかります。かぎ状巻雲やS字カーブのような巻雲も。 中下層の対流雲には、ずきん雲がたくさん。二重になったずきん雲もあります。 昼近くになってこうした巻雲が太陽の近くに来ると、上部・下部タンジェントアークが出現。 太陽高度は46〜47°のときでした。太陽高度が高くなってきて、太陽の上にも下にもハロが 見やすい時期となり、春の気配を感じます。 太陽の46°下に現れる「環水平アーク」のシーズンももうすぐです。 |
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桑名市 朝 「南中する下弦の月」、「鎌が岳のかさ雲」、「霜・氷」 | 四日市市 | |||
津市 午前 巻雲 | くらげ状の巻積雲 | 巻積雲の尾流雲 | 美しい波状雲 | |
巻雲のもつれ雲 | 尾流をもつ雲たち | ずきん雲 | ||
ずきん雲がいっぱい | 下部タンジェントアーク! 11:22 太陽高度46.1° |
二重のずきん雲 | ||
濃密巻雲とその周辺の巻雲たち | ||||
流れが穏やか 雲が落下しているのがわかる | 太陽近傍の巻雲 | 上部タンジェントアーク! 12:05 太陽高度47.4° |
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巻雲のかぎ状雲が、丸くなっていった | ||||
津市夕方、北の空 波状雲が美しい | まるで空を泳ぐ金魚 | |||
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成) |