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2008年 4月2日 (水)
「天気輪の空−ハロ−」 (桑名市 11:53 17:25)
 
     タイトルに使った「天気輪」という語は、宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」に登場させたもので、
     実は正体がわかっていませんが、自分としては22°ハロ(内暈)をモデルにしたとしか、
     どうしても考えられないのです。(詳しくは2月2日をご覧ください。)
     特に今日のようにみごとな円形のハロが終日続いたりするとその思いは強まるばかり・・・。
     そんなわけで、このサイトではハロに対してときおり「天気輪」という言葉を使うことをゆるして
     いただきたいと思っています。
     そして22°ハロの出現は今月に入って5度目、完全な円形のハロだけでも4度目。
     4月の空の大きな特徴ですね。
     午前にあらわれたハロは、鮮やかさを変化しながらも、終日続きました。
        (ハロの動画は、
ここ をクリック・・・150倍速)
     津市でも同じような空だったらしく、かなり広い範囲で長時間続いたようです。
     ときどき、タンジェントアークの輝きが加わって、円の上部や下部が明るくなりました。
     夕方には、太陽が低くなってその光が弱まっても、上空にはしっかりとハロをつくるという
     時間帯があり(17:25頃の写真)、夕焼けの赤とハロの色づいたアーチが神々しい光景を
     作り上げていました。
     また、今夜は、20時53分30秒〜54分に、ふたご座52番星が月の縁をかすめる接食があり、
     その限界線が津市片田を通っていました。薄い巻層雲をとおしての観測となりましたが、
     30秒間に5回の星の点滅を見ることができました。南北に数点ならんで観測をしたのですが、
     それぞれ、少しずつ異なった見え方をしており、とても月が近くにあることを実感する体験でした。
     (後日、映像を掲載する予定です。)
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
11:05 11:53 完全な円形のハロ 12:04
15:22 タンジェントアーク
太陽高度 36.7°
15:49 南東 17:25 17:29 南
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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