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2008年 4月2日 (水)
「雪の科学館に 環水平アーク」 (加賀市 12:23)
 
     寒冷渦が日本海を北東進し、大気の状態が不安定な一日。
     今日は、石川県加賀市にある『中谷宇吉郎 雪の科学館』の気象イベントに出席するため、
     早朝に三重県桑名市を出発しました。
     イベントが終了した12時ちょうどに、とても明るい環水平アークが出現!
     太陽の約46°下方に現れるので太陽光殿高いことが見える条件、今季の初見です。
     下層にある積雲がじゃまをするものの、最初は赤色がきわめて明るく、その後、明るさや
     目立つ色が刻々と変化しながら約30分間も継続しました!
     イベントに出席していた人たちやたまたま訪れてきた来場者とともに楽しく観察しました♪
     午後も科学館にいたのですが、東の空から円形に広がる黒い雲、そして雷鳴。
     どうやら積乱雲におおわれてきたことに気づき、対角線魚眼レンズで撮影。
     ひまわり可視画像と比べると、地上からと上空からの対応がよくわかります。
     雨上がりには、短いけれど美しい虹。青色の内側にまた赤色が見える過剰虹にもなりました。
     気象イベント→水平アーク→積乱雲→虹 と、すばらしい現象のフルコース!
     そして、美しい水平アークを、雪の科学館の来場者・職員のみなさんとともに見られたことが、
     中谷宇吉郎先生に最も喜んでいただけることだったかもしれません。
    
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桑名市 6:53 6:55 7:32 伊吹山に笠雲 8:49 加賀市
加賀市 9:37 12:00 環水平アーク発見 赤色がきわめて明るい 12:03
12:06 12:07 22°ハロとの位置関係 12:09 12:10
12:11 部分的に積雲に隠されるが、水平方向にかなり長い
12:18 12:19 12:19 12:20
12:20 積雲に隠されない右側がきわめて明るく、鮮やかな色になった
12:22 12:23 12:24
12:25 14:14 積乱雲が上空をおおう 雷鳴も聞こえた
14:15 対角線魚眼で 14:16 積乱雲の真っ黒な雲底
14:17 14:37 雨 17:10 虹 17:20 過剰虹
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像14時)
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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