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2008年 4月2日 (水)

「雄大積雲と積乱雲/幻日/乳房雲」 (桑名市)

 
     雄大積雲と積乱雲をきちんと区別するのはなかなかむずかしいものです。
     雄大積雲が発達して上昇し、気温が低くなって氷晶の雲があらわれてくるのが積乱雲とされます。
     (空の小さな水滴が自発的に凍るのは−36℃)
     雨はともに驟雨をもたらし、雷は積乱雲の特徴といえます。
     見た目の違いは、雲頂部に注目しましょう。
     雲頂がカリフラワーのように丸い輪郭を保っていれば、雄大積雲。
     雲頂が、布っぽい、繊維状っぽい質感に変わっていれば、積乱雲。
     上の写真は、左側は雄大積雲で、右側は積乱雲です。
     ただし、右の積乱雲は衰退期に入っていて、雄大積雲はこの直後には積乱雲へと発達します。
     (ムービーを見てくださいね。)
     また、積乱雲まで発達しても、降水が自身の雲の中に落ちていくと、継続する上昇流を冷やし、ストップ
     させるため、雲頂部だけが残って積乱雲らしくなくなることもあります。
     今日の空は、雄大積雲がいっぱいあって、ときおりこれらが積乱雲になっていました。
     雄大積雲と積乱雲を見分ける練習ができるサンプルがたくさんありますので、ご覧ください。
     夕方は、きれいな幻日! 積乱雲からちぎれて広がった巻層雲に出現しました。
     夕方の北東の積乱雲は南東風に流されていたため、降水のようすがよくわかります。
     そして、そこにはくっきりとした乳房雲があらわれていました。
     
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
桑名市 12:48 13:06 多度山
雄大積雲
14:19 雲頂
右奥は積乱雲
14:38 北東
15:25 左は積乱雲
右は雄大積雲
15:27 西 15:37 雄大積雲の対流
でできるずきん雲
16:05 左は雄大積雲
右は積乱雲
この後、雄大積雲が
積乱雲へと発達する。
16:15 10分後には
かなとこ雲も!
16:24
17:08 17:13 17:14 雄大積雲から
積乱雲へと発達している
17:23
雄大積雲と
積乱雲 ムービー
120倍速
桑名市
17:29 太陽の左に幻日 17:31
17:55 17:55 北東の積乱雲に
乳房雲
17:56 18:01
気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像 16時
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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