11月のカレンダーへ
2008年 4月2日 (水)

「太陽高度6°の上部タンジェントアーク」 (桑名市 17:06)

 
     冬型気圧配置がゆるんで積雲が多いだけの一日になるかと思っていたところ、午後から上層雲が
    やってきて下層の積雲が消えてゆき、うつくしいすじ雲の重なりや内暈、タンジェントアークが見られ
    ました。明日の昼頃までこの上層雲が次々とやってくる可能性があります。
     「上部タンジェントアーク」は、半径22°のハロ(内暈)の上端に接する光で、「上端接弧」ともいいます。
    太陽高度が高いときは、今月2日のように内暈を取り囲むようなカーブを描き、また2007年9月12日の
    ように上部タンジェントアークと下部タンジェントアークがつながって「外接ハロ」になることもあります。
    そして今日のように太陽高度が低いときは、上に開いたカーブを描きます。2番目の拡大写真はコントラ
    ストを強調する処理をして、そのカーブのようすを浮き立たせました。黄色と青色の境となるラインに、
    その特徴がよく現れています。
     
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
桑名市 9:14 層積雲 9:55 南南東に活発な積雲 14:23 南 積雲が多い 14:27 上層雲もでてきた
15:40 内暈が出現 15:57 南 Fisheye すじが交差する巻雲・巻層雲 15:59
16:00 内暈 16:01 巻層雲の長いすじ 16:06 タンジェントアークがV字形 太陽高度は6°
16:10 明るい雲にT.A 16:15 巻積雲 16:18 すじの交差
巻雲・巻層雲
16:20 内暈
16:24 濃密上層雲に尾流 16:26 少しアップ 16:26 16:27 飛行機雲よりも高い
巻層雲と低い巻層雲
16:32 稲穂のような巻積雲 16:42 雲の尾流が上空に 16:43
16:53 鎌が岳・御在所岳 巻層雲が朱に染まる  16:55 明日昼頃まで上層雲が続きそう
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像)
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

前日へ

翌日へ