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2008年 4月2日 (水)
(ポインターを写真の上に重ねると、冬の一等星の説明図がロールオーバーします。))

「月天心のハロ と 冬の一等星」 (桑名市 13日0:58 前夜)

「朝陽に刻々と変化する空」 (桑名市 13日6:56 東)

 
     昨夜の20時頃に見え始めた満月のハロは、夜半過ぎに顕著なものとなり夜明けまで続きました。
     満月の時はほとんど星が見えなくなりますが、冬の星座には明るい星が多く、見えている一等星を
    説明する図をロールオーバーで重ねました(上の写真)ので、ポインターをかさねてみてください。
    「冬の大三角」が有名ですが、ひとまわり大きな「冬の六角形」が、半径22°の月暈と同じくらいの
    スケールであることがわかります。また、12月の満月は南中のときには天頂付近を通るため、冬の
    星座たちをしたがえて天心に君臨する満月とそのハロは、ものすごく雄大なものです。
     月のハロも太陽のそれと同じようなものですが、観察するときにメリットもあります。たとえば、まぶ
    しさがないため、眼を痛めることなく、ずっと観察できること。粒々の雲に尾流が生じてできた巻層雲
    にハロが輝き出す様子や、ふたご座流星群の流れ星がハロの内側から外側に流れた様子などに
    感動しました。
     そして、明け方までハロを見せ続けた満月が西の空に沈んでいく頃、東の空が赤く輝きはじめ、
    日の出とともに高さの異なる雲が刻々と明るさと色を美しく変化させていきました。これらの空のドラマ
    は、まるで夢の世界のよう。やがて、ごく短い時間ながら太陽の左右両側に「幻日」が輝いたのをエン
    ディングとして、夢が消えるように穏やかで暖かい休日の日常の景色が周囲に湧きだしてきました。
     昼間の空は巻積雲や高積雲が主役。今夜がふたご座流星群の極大でしたが、夜半近くなって雨が
    降り始めてしまいました。
    
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桑名市 0:22  0:56 明るい月暈 0:58 1:51
1:55 2:03 オリオン座とひつじ雲 2:09 高積雲・巻層雲 2:28 小雲流れて巻層雲に
2:32 巻層雲のすじ完成 4:46 長時間続いたハロ 6:39 6:47
6:52 6:53 6:54
6:56 明るい雲・暗い雲の対比が美しい 6:59 7:01
7:02 7:03 ライスシャワーのような巻積雲(下)が美しく輝く
7:03 7:33 7:38 8:22 両側の幻日(下)
8:23 左側の幻日 9:07 10:33 泡状の巻積雲 10:35
10:35 14:34 14:37 14:59
15:05 15:05 15:13 高積雲 15:21
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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