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2008年 4月2日 (水)

「 最も美しい三重の冬 −青空と雪の降水雲− 」 (桑名市)

 
     冬型気圧配置でとても強い寒気が入りました。
     なんといっても、午前1時の気温4.9℃を日中に越えることがなかったのです!
     朝、目覚めるとすでに屋根の上やベランダに「
雪あられ」。雪結晶が落下する途中で水滴が付着して
    凍ったもので、周囲が乳白色の柔らかなものが「雪あられ」、周囲が透明の氷なのが「氷あられ」です。
    あられのサイズは5mm以下で、それより大きくなると、「雹(ひょう)」となります。
     次に降ってきたのは、雪片がくっつきあった「
ぼたん雪」。いったん積もりましたが、止んだあと、陽射し
    を受けてじきに融けました。このときに気づいたのですが、垂れ下がった
水滴にきれいな色が付いている
    ことがあります。見る角度をほんの少し変えてみると、違う色に変化します。これは、太陽光の色によって
    屈折率が異なることから起きるもので、虹が見えるしくみと同じです。
     午前から午後にかけては、雪の
降水雲が繰り返し西からやってきました。陽射しを受けて明るい地上の
    景色のむこうに、けぶるように美しいすじをみせる雲が地表におおいかぶさっています。ときには、みごとな
    濃淡があって、雪がたくさん降っているようすが想像されます。もちろん、観察している場所にもこれらの雲
    がときおりやって来ました。
     透明感のある青空と明るい陽射し、そしてあちこちに見られる雪の降水雲のみごとな造形!
     これらは
最も美しい三重の冬景色といってもよいように思いました。

     なお、明日(1月25日)は、1902年に旭川で日本における最低気温−41.0℃が記録された日です。
    
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7:25 雪あられ 8:23 ぼたん雪 見る位置で色が変化するしずく 左:緑色 右:赤色
10:02 西 雪雲(降水雲) 11:37 雪雲が上空に広がって降雪したあとの西の空 青と白のコントラストが美しい
11:43 南西 降水雲 11:43 13:05 西 降水雲 降っている場所がよくわかる
13:21 西 13:25 東 13:26 東 13:33 北西
13:35 雪雲の中にも濃淡 13:36 13:38 南西 13:40 東
14:14 14:50 ひざしを浴びて降雪
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像)
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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