2月のカレンダーへ
2009年 2月16日 (月)

「彩雲の輝き」 (津市 昼)

 
     冬型気圧配置が復活し、昨日の暖かさを吹き飛ばしつつあった昼に、上層雲と下層の積雲が重なり
    ました。このときの上層雲がにみごとなパステルカラーに色づく「彩雲」が現れました。
     彩雲は光環(光冠)と本質的に同じ現象で、雲粒による光の回折によって生じます。現象そのものは
    けっして珍しくはなく、薄い雲が太陽の近くにありさえすれば、必ずと言ってよいほどある程度の光環や
    彩雲は見えています。(まぶしいから、ふつうはあまり見ないだけなのです。)
     今日の彩雲は、津市の西部で見たのですが太陽がちょうど積雲にかくされることが多く、そのため、
    この彩雲の現象にも気づきやすかったようです。緑・黄・青・ピンク・紫・・・と、ほんとうに数本セットの
    パステルで描いた雲の絵が煌々と輝きだしたような神々しさでした。
     また、雲の一部が重さ(冷たさ)によって落下して抜け落ちたようなものや、蜂の巣状に蒸発していく
    雲のようすも見られました。薄い雲ならではの現象といえそうです。
     夕方には津市の東に長い雲列。そして、夜になって鈴鹿以北の山麓には迫力の降水雲。道路に掲示
    される温度が4℃まで下がっていて、降ってきたのはやはり雨ではなく、雪でした。
     ごうごう、という冬の強い季節風が吹く夜になっています。
     
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
津市 12:31〜 彩雲 天頂付近に、雲の一部が抜け落ちたような穴
蜂の巣状雲の一種とみてよさそう
手前に大きな積雲があるが、その上ではみごとな彩雲がつづく 12:44 巻層雲と積雲 北西
津市 17:50 東
長い積雲列、写真の約3倍
積雲列を拡大 鈴鹿市 18:41〜 北西 降水雲 
このあと四日市市に移動すると、吹雪となっていた。
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

前日へ

翌日へ