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2009年 2月26日 (木)  
 
 「ルーリン彗星」 (3:49 いなべ市)
右が西。ダストの尾が長く左に伸び、イオンの青い尾が下方やや左寄りに出ている。
 
 
 

「高積雲の半透明雲や巻層雲に、タンジェントアークと幻日」
 (津市 昼)

 
 
     月24日に地球と再接近したルーリン彗星を、天候が回復した26日の明け方に再び観測することが
    できました。4日前の22日にはしし座にある土星よりも東に見えていましたが、今朝は土星よりもずっと
    西に移動していて、しし座の中央部付近にまで来ていました。望遠鏡などで、近くの恒星を目印にして
    いると、何分かおきに見ていても彗星が移動しているのがわかるほどです。 また、4日前に撮影した
    写真と比較すると、白っぽいダストの尾は同様に長く伸びていますが、青いイオンの尾は出ている向き
    が大きく変化していました。イオンの尾はほぼ太陽と正反対の向きに出るので、地球から見る位置関係
    が大きく変化したのがその原因です。地球とすれ違うように接近したこの彗星のこれらの特徴はとても
    印象に残りました。天候のよくない期間ながら、2回見られたのは幸運だった気がします。
     さて、昼間の空には、昼ころから午後にかけて、タンジェントアークや幻日がみられました。巻層雲が
    多かったのですが、中には高層雲の半透明雲によってタンジェントアークが輝いているらしい時もあり
    ました。巻層雲と重なっていただけかもしれませんが、ハロに適した氷晶からなる高積雲の薄い半透明
    雲が輝いた可能性も十分にあるので、今後も気にしながら観察を続けたいと思います。
     
    
 
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桑名市 6:39 東の空 南 尾流雲など 津市 午前 高積雲  
 
津市 12:37 半透明雲にタンジェントアーク 下部タンジェンタークも 幻日も  
 
絞りf18でレンズの回折
効果を使い太陽に光条
をつけてみた。
 
 

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