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2009年 5月20日 (水)

「22°の全周ハロ / 夕方の赤い幻日」 (桑名市)

 
     次の気圧の谷と温帯低気圧が接近してきました。最初の前兆はたくさんの飛行機雲。上層の湿度が
    高くなっていることの現れです。続いて巻層雲などがやってきたのが昼ころ。全周がつながった内暈が
    きれいに出現して、一瞬ですがかすかな環水平アークもみえました。午後もときおり、巻雲や巻層雲が。
    陽が沈む直前に、太陽本体が雲に隠された状態で赤い幻日が現れました。「どちらに太陽があるのか?」
    というクイズをしたくなるようです。「幻日」は文字通り、幻の太陽。これまでは明るい幻日のときにいかにも
    という感じで見ていましたが、今日のように淡い「幻日」でも太陽自身が翳っていれば、「幻日」らしさがある
    のだということを感じました。
     さて、この低気圧ですが、上空の偏西風の強風軸から少し切り離されつつあり、接近速度はゆっくりした
    ものになりそう。明日の天気は、昨日時点のものとはかわってきて、明日はまだ中・上層雲が覆うように
    思われます。
     
    
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朝から飛行機雲 東 西 12:24 ハロ かすかに水平アーク
12:29 全周ハロ 17:11 巻雲 17:37 ハロ
18:25 太陽本体が見えなくなってからの赤い幻日
どちらに太陽があるでしょう?というクイズができそう。
18:44 飛行機雲起源
重なりをみると飛行機雲の
方が低い。 北東の空
18:52 西の空で最後に
輝いていた飛行機雲。
500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)

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