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2009年 6月27日 (土)

「9°のハロ」 (桑名市 10:23)

 
     明るい内暈は半径22°のハロともいいます。今日はその内側に半径9°の小さな円形のハロが
    見られました。通常のハロをつくる巻層雲の氷晶は六角柱なのですが、9°のハロは先端が尖った
    ピラミダルというタイプの氷晶がつくるもの。
     このように、さらっと書いてはいますが、じつは出現頻度はかなり低いもので、大きな幸運に恵まれた
    といえます。さらに、関東地方でも昼ころにこの9°ハロを観測した人があり、氷晶の分布や移動を
    想像して楽しむこともできました。
     だれもが「美しい」というような現象ではありませんが、科学的な視点をもつことで感動できる、そんな
    大気光学現象でした。いつかまた、出会いたいものです。
     
    
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9:31 タンジェントア-ク
10:13
10:23 9°のハロ
10:39 10:51
10:52
12:34
17:05 幻日 17:41 幻日
18:04 巻積雲
(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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