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2009年 9月24日 (木)

「空のプリズム − 幻日・巻雲 − 」 (桑名市 朝)

 
     予想どおり、上層雲の朝。巻層雲の氷晶がプリズムの役割をして、太陽の右22°に 幻日が
    鮮やかに輝き、大きな塊状の巻雲が迫力あるすじ雲となる、すばらしい空でした。
     今日の14時過ぎには、真昼の空でさそり座のアンタレスが月に隠される星食があり、機会に
    恵まれて、眼視(15cm屈折望遠鏡)で潜入するようすを観察することができました。昼間に
    望遠鏡で見る恒星は、夜に見るときよりも色がはっきりとしていることも実感! アンタレスの赤色
    が新鮮なほど顕著に見えました。これは、ヒトの視覚の細胞が、夜にはたらくものよりも明所で
    はたらくもののほうが色覚に優れているからと聞いたことがあります。
     夕方には、月の西側にアンタレスが位置しており、月の公転運動も実感。 そこに高積雲が
    広がり始め、やがて層積雲に覆われる空となりました。
     明日も上層雲が広がる空が見られそうで、ここ最近、少なかったハロに注目してみたいと
    おもいます。
    
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桑名市 6:51 幻日  まるで空の宝石、空のプリズム 6:55 巻雲
7:00 津市 19:24 高積雲
左は木星、右は月
月とアンタレス(右下)
昼間にアンタレス食
桑名市 21:31 層積雲
南東から流れてくる
500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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