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2009年 10月8日 (木)

「台風一過、つるし雲」 (桑名市 昼・夕)

 
     10年に一度の強さと評された台風18号が未明に最接近、通過しました。
     進路は、前日までは、和歌山県田辺あたりに上陸し、亀山・桑名を通過していく予想でしたが、
    潮岬よりも東側に進み、まるで紀伊半島を迂回するようにして知多半島に上陸するコース。
     津市ではかなり強い風が吹き(アメダス平均風速20m/s)、TVのニュースでは倒れた電柱が
    何度も映されていました。
     桑名市でも、木々が激しく揺らされていたのが印象的でしたが、アメダス平均風速では10m/sを
    超えることはなく、8時18分という思いがけず早い時刻に暴風警報は解除されました。このため、
    公共交通機関が止まっている状態であわてさせられた人たちが多く出たようです。
     アメダス平均風速は、むしろ午後の方が大きく、冷たい北西風が強く吹きました。
     この風によって、鈴鹿山脈の風下には、みごとなレンズ雲・つるし雲が出現!
     風が山岳を超えるときに上下に波打った気流が、風下の同じ場所に雲を作り続けるのです。
     この雲は、空気は雲の場所を通り抜けているのに、雲はずっと同じ場所にできているというもの。
     鈴鹿山脈の風下のつるし雲は、南北に長く、厚みの薄いことが特徴といえます。
     夕方にも、夕陽の赤にそまる、すばらしいつるし雲が見られました。
     
    
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桑名市 7:35 南 9:08 10:22 12:45
12:45 12:51 13:06 西 13:08 南西
13:12 西 13:13 13:26 南西 14:37 北西
14:48 何南西 17:10 17:28 17:44
同じ「つるし雲」が日没の頃に変化をしたようす
500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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