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2009年 11月15日 (日)

「11月のカノープス」 (桑名市 2:46〜2:58 南 50mm)

 
     ひまわり画像を見ると、日本海北部に小低気圧があって、日本海には寒気が入り、
    東西方向にすじ状の雲が発生しています。三重県では、朝から快晴で、冬の天気を
    思わせるような空。
     昨夜(夜明け前)の2時40分ころに、南の地平線近くにりゅうこつ座の一等星「カノープス」が
    姿をあらわしました。このあたりの緯度では、南中ころにだけ南のごく低空に現れるため、
    なかなか見る機会が少ない星。中国では「南極老人星」と呼ばれ、見た人に長寿をもたらす
    とされている星でもあります。写真の上に見えている明るい星が、おおいぬ座の「シリウス」。
    全天でいちばん明るい恒星です。そして、カノープスはじつは2番目の明るさをもつ恒星なの
    ですが、大気による減光を受けて、暗くなっているのです。中学生の頃、この星をいちど見た
    くて、南の低空が見える場所を探して夜な夜な出かけたことがありますが、伊賀盆地に住ん
    でいたこともあり、山にかかる雲のため、見つけるまでにはずいぶん苦労したのを覚えてい
    ます。今は、自宅の2階のベランダから、容易に観察できて、少し気が抜けるほどです。
     夜があけてから、ダム湖の周遊路を散策しました。そろそろ漂い始めた晩秋の気配を
    感じながら、巻層雲や積雲の増えてゆく空を眺めていました。
    
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メジロ 小さな柿の実
モズ 10:12 彩雲 12:52 巻層雲 ハロ 13:02 積雲 天頂付近
13:04 東 波状雲
500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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