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2010年 1月8日 (金)
 
 

「冬型が一休みして、美しい空」 (桑名市)

 
     数日間続いたきびしい冬型気圧配置がようやくゆるみ、ひまわり画像では日本海にもベナール・セル
    の構造が見られます。これは、冬の太平洋側でよく見られ、温かい海水の上の冷たい空気の流れが
    弱いところに見られる、蜂の巣のような下層雲の大きな構造です。
     朝の鈴鹿山脈は、少し赤みをおびた朝陽を受けて、雪が明るく輝き、北の山にはまだ雪が降っている
    らしい雲もかかっていました。また、冬至から約20日たち、日の出が少し早くなってきたのも感じました。
     そして、空の方は抜けるような青空に高積雲や巻積雲の尾流雲が目立ち、大気の状態の穏やかさが
    感じられます。上層雲はどうやら飛行機雲が起原というかきっかけになっているものが多いようです。
     明らかに飛行機雲がきっかけで生じた毛状の巻層雲の一つには、明るい幻日や、タンジェントアーク
    も出現しました。
     明日の土曜日もおだやかな空になりそうです。気持ちのよい青空に、何かきれいな現象がみられる
    かもしれません。ちょっと楽しみです♪
     
    
< ↓ 画像をクリックして拡大 ↓ >
7:31 雪の鈴鹿山脈
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8:18 高積雲の半透明雲 8:22 高積雲 南 高積雲の尾流雲 昼 巻積雲・巻雲 北西
巻積雲の消えのこり 東 尾流雲をもつ巻積雲や巻雲 飛行機雲がきっかけらしい
幻日と短い幻日環。 巻層雲の毛状雲に生じた幻日は美しい。雲のきっかけは飛行機雲らしい。
巻積雲の尾流雲 タンジェントアーク 幻日
500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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