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2010年 12月26日 (日)

「冬型積雲の上に、つるし雲・レンズ雲」 (桑名市)

 
     冬型気圧配置がゆるみ、点在する冬独特のかたまり状の積雲の上に、たくさんのレンズ雲や
    つるし雲が見られました。下層の風はおだやかになり、中層を吹く風が成因と思いますが、下層に
    積雲が存在する場所と強い相関のあるのが興味深いものです。タイプもいろいろで、まさにUFOの
    ようなものはやや低めの高度に、エッジがぼやけて高層雲か巻層雲につながっているようなものは
    やや高い高度にあるようです。
     冬の積雲の雲頂部にはずきん雲やベール雲が見られることも多く、今日のようなレンズ雲と見分
    けるのが難しいことがけっこうあります。今日は明らかなレンズ雲系の雲たちでしたが、下層の積雲
    の対流活動が弱いために両者が分離して存在しており、もっと対流活動の強いときには、両者が
    接触するのではないかと思いました。
     
    
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桑名市 9時
12時 レンズ雲のシルエット
彩雲
気象庁・東京大・高知大提供のひまわり可視画像
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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