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「タンジェントアーク 月のは西に 日のは東に」 −タンジェントアークの形状変化、 月光柱・太陽柱、幻日、ラテラルアーク− (桑名市 朝) |
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昨日から巻層雲の空が続いています。ゆうべは疲れからか早く眠ってしまい、夜半過ぎに目覚めて 昨日のサイトを作成しました。作業を終えて、2月の満月を眺めると、予想された暈がないかわりに、 月の上に強烈な「タンジェントアーク」が輝いていました。しばらくながめていましたがやはりまだまだ寒く、 1分ごとの自動インターバル撮影を開始。『よく写っていたらあとでムービーをつくれないかな』と思いつつ 再び眠りに・・・・・。じつは、タンジェントアークは、太陽(月)の高度に伴って形状が大きく変化していく という、神秘的でとても興味深い現象! 朝に目覚めて、撮影画像を見たときには一人でガッツポーズ をとってしまいました。 → ぜひ、ムービーの作品をごらんくださいね。 そして、まもなく陽が昇り始めても、同じ巻層雲が続いているので、『今度は太陽にタンジェントアーク ができるはず!』 と、東の空にカメラを向け直して撮影を続けました。1時間あまりすると、タンジェント アークが強烈な輝きになるとともに、その外側に円形のかぶさる別のハロが出現!! 観察しているときは 外暈(46°ハロ)だと考えていましたが、太陽高度20°のこの時間帯では、外暈とラテラルアークとが きわめて類似した形状になるため、実はひきつづき判別をする作業をしなければなりません。どちらで あったとしても、明瞭に見られることはレアな現象なので、幸運であったことはまちがいありません。(*^_^*) (こちらもムービーにしあげてあります。) タンジェントアークの外側に広がる大きなハロは、やはり、46°ハロではなく「ラテラルアーク」でした。 根拠は次の2点。 (1) 内側の22°ハロとくらべ、左右に少し広がりをもつが、これは超広角レンズの収差ではなかったこと。 大きな二重円を描いて撮影し、確認しました。 (2) 「Halosim」というシミュレーションソフトでAkinokoさんが解析した結果、太陽高度21°、角柱結晶のみで 水平方向にそろった結晶(揺れは1°)がメインに存在(75%)して、その他にランダム方向の角柱結晶が 25%としたときの画像が、撮影画像と酷似すること。この設定は、タンジェントアークがきわめて強烈に 輝いていることが大きな決め手になっているわけです。シミュレーション画像を下に掲載しておきます。 |
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4:19 | 4:36 | 4:54 | 5:34 | |
西の空 月光のタンジェントアーク 太陽高度に伴い形状が変化する。月光柱も。 | ||||
5:43 | 5:46 | 5:53 | ムービー 4:17〜6:02 |
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7:01 | 7:26 | 7:57 | 8:27 | |
東の空 太陽のタンジェントアーク 明るいラテラルアークも出現した。太陽柱も。 | ||||
8:30 | ムービー 7:04〜8:26 |
9:24 22°ハロと 幻日 |
9:47 | |
12:05 西から 層雲のような雲 |
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地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成) | ||||