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2012年 1月25日 (水)

「活発な積雲列と分厚いずきん雲、積雲起源の巻雲」 (桑名市)

 
     寒気が入ってきて急速に寒くなっています。日本海から流れてくる気流が作る積雲列のあちこちに
    頭巾雲が発生し、中には一見して頭巾雲には見えないほど分厚いものもあります。その雲頂付近は
    雪結晶が流されて毛羽立っており、そのあたりを起源とするような巻雲のような雲の群れもありました。
    巻雲らしき雲の流れは西北西から東北東へ。500hPa天気図の風向と一致しています。
     このような雲たちは冬の三重県北部で頻繁に見られるのですが、そのシナリオは、活発な積雲の上
    にも湿度の高い空気層が分厚く存在して積雲の対流活動で持ち上げられ、さらに上層の強い気流で
    流されもしている、といったところです。
     また、ひまわり天気図を見ると日本海収束帯の雲が顕著で北陸地方に押し寄せており、そこに小さな
    低気圧が解析されて等圧線が袋型になっています。これらは北陸地方の平野部に大雪がもたらされる
     パターンです。
     
    
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500hPa(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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