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2012年 4月10日 (火)

「タンジェントアークと幻日」 (菰野町 午後)

 
     朝から巻雲や巻層雲の空。これらの高い雲は、氷晶でできており、そのプリズム効果によって
    時に、さまざまな大気光学現象が生じます。何も生じないときの氷晶はきれいな結晶面ができて
    いない状態で、結晶の形が美しいときには、その形状に応じて見えるハロの種類が変わります。
     写真で太陽の側方22°に位置するのが「幻日」で六角板の氷晶が原因。また写真で太陽の
    上方22°に位置するのがタンジェントアーク(上端接弧)で鉛筆のような六角柱の氷晶が原因です。
     ずっと見ていたのではないのですがたぶん数分間程度、両者がよく輝きました。
     また、タンジェントアークは太陽高度によってその形状が変わります。このときは太陽高度が31°で
    水平に伸びた直線状になっています。
     そして、こうした上層の雲は西から低気圧が接近しているときに生じやすく、雨の前兆でもあります。
     明日は春の嵐となるかも。
     
    
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桑名市 7:39 菰野町15:46
地上(気象庁・東京大・高知大提供のひまわり赤外画像と気象庁・メテオプラネット提供の天気図を合成)
 

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